きれいな芝庭をつくってみよう

芝生が庭の広いスペースにあり、子どもたちが遊んでいる。こんな芝生がある庭って憧れますね!
舗装材よりもコストが低く、緑のじゅうたんのような見た目と踏んでもやわらかい踏み心地。
一方では「芝生の管理が大変そう」「芝刈りや水やりに手間がかかる。面倒くさい!」と、先入観で芝生を
嫌がるケースがあると思いますが、
芝刈りはやってみると結構楽しいです!きれいに刈りこまれたときの達成感はなんとも言えず、趣味になる方も。
便利な道具は使って、楽しく芝生庭ライフを取り入れていただきたいです!!

芝生のメリット



芝生にすることでどんなメリットがあるのか


  1. 砂や土の飛散・汚れ防止
    風で砂や土が舞うと住宅の外壁や車などが汚れてしまいます。芝生でそれが抑えられ、歩く際の足元の汚れも防止できます。
  2. 天然ならではの柔らかい質感
    お子様が走り回って転んでもケガしにくくで、ペットの足にも優しいです。刈込んだ時の草の香りも良いです。
  3. コンクリ―トより照り返しが弱い
    地面に近い小さいお子さんやペットの遊ぶスペースに適しています。芝のほうがコンクリートの表面温度より10℃くらい低いです。コンクリートは冷めにくいので、日が沈んでも暑さが続きます。
  4. 緑が増えることによる庭の見栄え向上
    芝生の一番の魅力ですね。庭に明るいグリーンが広がり目に優しく癒されます。
  5. リフォームがしやすい
    花壇や家庭菜園を増やしたいと思っても、コンクリート舗装などですと撤去費がかかりますが、芝生なら剥がせば土に戻すことができます。舗装するか迷っている場合は芝にして様子を見ても良さそうです。

芝生の植え方

1.場所を選ぶ

「芝生に最適なお庭とは日当たり・水はけ・風通しが良い場所」

北向きや1日中隣地の陰になるような場所は、芝生にとっては少し環境的に難しいです。
最低でも1日5時間程度日照があるといいです。



2.芝生を選ぶ

「一般的なのは日本芝の高麗芝」

芝生には大きく分けて2種類あり日本芝と西洋芝に分けられます。日本芝は高温と乾燥に強い反面、寒さに弱いです。
西洋芝は寒さに強いが高温に弱いです。
どっちがいいのかわからなくなりそうですが、一般的にホームセンターなどで購入できるのは日本芝です。
日本芝の『高麗芝』が多く出回ってます。寒さに弱いとありますが、新潟県内であれば問題なく育つ品種です。
西洋芝は種からの栽培品種が多く、芝刈りの回数が日本芝よりも多くなるのと、暑さに弱いので管理が大変になります。



一束がだいたい1㎡分

「TM9は?」

芝刈りの回数が少なくない品種、TM9。
少ないと言っても、高麗芝が最低でも年6回(5~10月に月一回)の刈込に対して、半分の3回くらいの刈込です。芝苗の価格は3倍くらい高いです。
また芝刈りが少ないのは魅力的ですが、伸びるスピードが遅いので、春の生えそろいが遅く、冬枯れが緑になるまで結構時間がかかり、また部分的に枯れたときの復活も遅いです。
費用と手入れのバランスで検討すると良いと思います。

3.整地をする

「緩やかな傾斜をつけて」

土を10~15㎝程度耕し、大きな石や雑草などを取り除き、芝生用の肥料やバーク堆肥などを混ぜ込んでレーキなどを用いて均します。
その際、排水を良くするため、全体的に緩やかな傾斜をつけるのがポイントです。整地は芝生を張る作業でもっとも大変です。

「それでも水はけが悪い場合は排水対策を」

雨水は染み込むより、芝生の表面を流すほうが早いです。何日も水が引かないような固い土や粘土質な場合は、土を入れ替えたり、暗渠などの排水対策を施します。



雑草やガラ・石などが混ざった土



雑草やガラ・石などを取り除き、バーク堆肥などを混ぜ込んで整地



暗渠排水と土の入れ替え

4.芝生を張る

「生育開始直前がおすすめ」

芝張りは真夏と真冬以外はいつでもできますが、芝が生育を開始する直前の3~5月ごろまでが一番いい時期です。
芝の根が活発になり始め、蒸散が少なく、芝の傷みがもっとも少ない時期です。それ以降になると気温が高くなってくるので、芝生根付くまで頻繁に水やりすることが大切となります。
芝生を購入する際は、できるだけ新鮮な苗を購入するようにしましょう。
ホームセンターなどで購入する場合は、入荷日を確認したり、注文できる場合は貼る日に合わせて注文すると良いです。
早く綺麗な芝庭にするには「ベタ貼り」がおすすめです。芝のシートどうしの隙間を1㎝程度あけながら並べていきます。



芝の束を解いて芝張りの準備



ベタ貼りの様子

5.目土入れ・水やり

「芝生の根と土が密着するように」

ベタ張りで張ったら芝生の上から目土をかけて芝同士の隙間を埋めていきます。
目土には山砂や市販の芝専用の目土などが良いです。
芝生と土との密着を良くするために、ホウキなどで均した上から足で踏みつけて隙間を無くすようにします。



芝生のお手入れ

がんばりすぎない年間管理表(日本芝の場合)



1.芝刈り

「刈込み高は2~3cmが目安」

芝生をこまめに刈り込むことによって、上に伸びようとする生長が抑えられ、横に伸び美しい密生した芝生となります。
芝生をしていても雑草が出てきますので、芝生と一緒に刈り込んでしまえば簡単。刈込高さは2~3㎝を目安として芝生の丈が2倍ぐらいになったら刈り込みます。
芝刈りを怠ると、直立茎が伸び、下の葉が黄色くなります。こうなると刈込んでもすぐにはきれいな芝になりません。一度に短く刈り込まず、何回かに分けて徐々に短くしていきます。

「芝刈り機は広さや使いやすさに応じて」

刈り込みには手押し式の芝刈り機を使うのが簡単です。



電動式芝刈り機



手動式芝刈り機と芝刈りバサミ

電動式と手動式があります。どちらも刈った葉を集めてくれます。
電動式は2万円くらいで労力が軽減できますが、コードのわずらわしさがあります。最近は充電式のコードレスタイプもありますが、価格はそれなりで5万円くらいになります。
手動式は1万円くらいで労力はかかりますが、手軽に作業できるのが一番のメリットだと思います。

芝生の際や細かいところの刈り込みは芝刈り機では作業しにくいので、電動バリカンや芝刈り用のハサミなどを使うと効率よく刈れます。これらは刈った葉が散らかりますので、そのままにせず熊手などでしっかりとかき集めましょう。



狭いところや際、微妙な高さ調整には芝刈りバサミ

「芝刈り回数の目安」

日本芝であれば5・6月で1~2回、7・8月で2~3回、9・10月で1~2回の刈り込みを目安にすると良いと思います。
西洋芝の場合は3~11月の間で毎月2回程度は芝刈りが必要になります。日本芝と比較すると2~3倍の回数が必要になります。

2・水やり

「地中までいきわたるように水やりを」

芝刈りをしたら、刈った葉をきれいに掃除をして水やりをします。パァーっと撒くのではなく、芝生に染み込むよう、少し水たまりになるくらいに水やりをします。水やりは早朝や夕方がおすすめです。ただ夏の暑い時期は早朝がベストです。夕方の水やりだと気温が高いうえに、水分の蒸発があまいできず、蒸れて病気が発生しやすくなります。
面積が広ければスプリンクラーなどがあると便利です。
4~6月は乾燥が続けば2~3日に1回、7~8月は乾燥していれば1~2日に1回、9月からは乾き具合をみて水やりします。11月ごろから日本芝は休眠しますので、よほど乾燥が続かない限り水やりは不要です。
芝は乾燥してくると葉が丸まって針のようになります。いつもより緑が鮮やかじゃないなと思ったらそのような状態になってるかもしれません。早めに水やりを。

3.肥料

「芝生を密にするには適度に養分が必要」

栄養で特に大切なのは、チッソ、リン酸、カリウム、カルシウムです。
チッソは、葉や茎の生長に一番大切で、芝を緑にしてくれます。
リン酸は、植物が枝分かれし、生長する働きを助けます。温度変化や乾燥、病害虫に対する抵抗力を強くします。
カリウムは、環境への適応力や踏圧、擦り切れ、病害虫に対する抵抗力を強めます。
カルシウムは、芝の栄養になるだけでなく、酸性土を中和したり、土の中で溶けにくい肥料を分解したりします。
初めて肥料を選ぶ場合は、これらがバランスよく配合された芝専用の肥料がおすすめです。
散布時期や量などの目安が解説してあり安心です。
施肥は、芝張りの翌年から始めます。春は生育開始の栄養補給に、秋は、体力回復と翌年のエネルギー源として施します。

4.お掃除(サッチング)

サッチとは、枯れた芝の根や葉のことで半分腐った状態でたまったものをいいます。
放置すると病害虫が発生しやすくなりますので、レーキや熊手などで掃除をします。
芝刈り後も同様です。刈ったままだと刈りカスが溜まり、その部分だけが蒸れて病気の原因になります。
ブロワバキューム等で吸い取りながら集めるのも簡単かもしれませんね。
サッチ分解剤もありますので利用すると便利です。



サッチングは力を入れ過ぎて土壌を痛めないように



サッチは集めて処分する

5.エアレーション・目土かけ

「エアレーションは根や茎を発達させる」

芝生の更新作業とも言われ、芝生にあえて穴を開け通気・通水を良くし、新しい根の発生を促し芝生の若返りをさせます。
針のついた穴あけ機(ローンスパイクなど)と竹ボウキ、目土かけに使用する山砂を用意します。
芝に穴を開け、開けた穴を埋めるように目土をかけて竹ボウキで整地をします。
時期は、芝の生育が活発になっている6月ごろがおすすめです。

人工芝



人工芝の施工例

芝刈り、水やりが面倒でやりたくないけど、庭に緑が無いとちょっと寂しいなぁ…。
このような場合は『人工芝』がおススメです。管理が不要で見た目もきれいな人工芝。耐用年数は約10年ぐらいが目安となり、芝生のコストと考えると初期投資は大きいものの、ランニングコストを計算すれば10年間で同じぐらいのコストとなるかと思います。
北向きのお庭で日当たりが悪いような場所や、カーポートの下などの『芝生ではちょっと環境的にむずかしいなぁ…』って思う場所でも、人工芝であればきれいな緑が作れます。
人工芝でも排水対策はしっかりと。


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